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人の森国際協力>>アーカイブス>人の森通信2007/08/07号

生ゴミ処理機

by 野田直人

 資源ごみの分別は徹底しながら、スーパーのレジ袋を貰ってしまう我が家。環境には良くないと知りつつ、あると便利なんですよね。でもせめてもの罪滅ぼしに生ゴミはできるだけ自家処分とリサイクルをしようと導入したのが「生ゴミ処理機」。

 いろいろな機種が販売されているようですが、調べてみると特に家電会社の商品は生ゴミを乾燥させて体積を小さくするというもの。その後は結局「燃えるゴミ」として出すことが想定されていて、リサイクルとは言えません。

 微生物を分解して堆肥化してくれる装置もありますが、その多くは電動式。ゴミを分解してくれるのは生き物です。生き物を活性化させるためには酸素を供給するためによく攪拌する必要があるのです。でも電気を使って生ゴミを処理する、なんてなんとなく納得できません。

 探していたら、ひとつありました。手動式で生ゴミを堆肥化できる製品が。その名も「自然にカエル」。

 室内に置くにはちょっと大きめなのですが、キッチンにおいて使っています。肉や魚の食べ残しも、野菜やご飯の残滓も水を切って全部ポイポイ。後はぐるぐるよく回しておきます。回せばまわすほど良いようです。

 鼻を近づけると堆肥のような臭いがありますが、室内においても気にはなりません。魚の骨や皮を入れても生臭い臭いはほとんどしません。むしろ生野菜などよりもすぐに分解されてしまうようです。

 一日に処理できる量は三角コーナー一杯分だそうですから、みんなで食べたスイカの皮一個分を全部ぶち込む…というわけには行きませんが、普通に生活して出て来る生ゴミはほとんどが処理できます。

 これを使っていると、ゴミ出しをするときに持っていく、いわゆる「燃えるゴミ」の袋が以前に比べて格段に小さく、軽くなりました。

 できた堆肥は、近所で家庭菜園を持っている私の両親のところへ持って行きます。堆肥はとれたて野菜に化けてくれるわけです。これで我が家の暮らしも一部ではありますが、循環型になります。


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