"/>
人の森国際協力>>アーカイブス>人の森通信2008/03/14号

社会が変わるマーケティング 民間企業の知恵を公共サービスに活かす
フィリップ・コトラー ナンシー・リー著
英治出版

by 野田さえ子

社会が変わるマーケティング 民間企業の知恵を公共サービスに活かす」は言わずと知れた「マーケティングの神様」コトラーによる、公共セクター向けマーケティング指南本。

「公共セクターのサービスをどう組み立てたらよい?」
「公共セクターサービスの魅力ある価格設定とは?」
「どうやってサービス・概念を普及させたらよい?」
と考えながらも実生活では「商売に疎い」あなた。
そんなあなたにお勧めです。

実は私も「商売音痴」でした(今もそうかも)。自分でサービスを作りだし、値段をつけ、マーケティングをしていく仕事をするようになって、はじめて公共セクターにマーケティングの考えがすっぽり抜けていることがわかってきました。

最近、農水省が「お米の自給率アップ」のために、主婦層が読む「クロワッサン」という雑誌の料理特集に、「お米文化を大事にするあなた」と呼びかけて、うまーく訴えていたりと工夫はしているようですが。

けれども、さらに磨きをかけるにはこの本が最適。
「社会が変わる」事例も満載。

コトラーいわく;

「公共部門で働く人たちに最も見過ごされ、誤解されてきた分野の一つがマーケティングである。……伝統的なマーケティングの概念が公共部門でも十分に通用することを本書でお見せしよう。この概念は、米国連邦政府にも、また8万3千もの地方政府や50の州政府、何万という市や郡、教育委員会、水道局、運輸局、ひいては世界中の同様の期間にも何の支障もなく適用できる」

ODA業界でも然り。

国際協力事業ホームページ 有限会社人の森