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協力隊派遣前研修・技術補完研修

協力隊派遣予定者自身の企画による自主補完研修の勧め(PDFファイル)」をアップしました。

訓練中の補完研修

訓練中の派遣予定者の方たちの自主企画による講座に、当社から講師を派遣した実例もございます。このときは駒ケ根訓練所の講堂を会場に実施しました。興味のある方は「協力隊派遣予定者自身の企画による自主補完研修の勧め(PDFファイル)」をご覧ください。

当社での補完研修実施

当社が実施する各種の講座は、基本的には年間のスケジュールに基づいて開催されていますので、協力隊の研修に入る前のいずれかの時期に予め受講されておくことをお勧めします。協力隊の研修終了後は時間が限られ、当社の実施する研修の受講はスケジュール的に難しい場合が大多数です。

派遣直前の隊員の要請によって臨時の講座を開催する場合もありますので希望者はinfo@hitonomori.comに問い合わせてください。ただしこの場合、最低でも数名の受講者がいること、また当社の他のスケジュールが入っていないことが実施の最低条件となりますので、ご希望に添えるかどうかは分かりません。臨時研修の実施場所は、基本的には愛知県の当社事務所になりますが、会場の確保ができれば東京・名古屋など大都市圏などでの開催も可能です。

協力隊事務局による派遣前の研修

JICAボランティア(青年海外協力隊)に合格すると、派遣前の研修があります。大きく二つに分かれますが、補完研修と派遣前研修とがあります。

技術補完研修は、技術や経験が不足していると考えられる場合に受ける研修で、農業隊員が野菜栽培に関する研修を行ったり、村落開発隊員が農村に実際に泊まりこんで研修を受けたりします。

派遣前研修は語学研修と国際協力の基本・国別の事情・一般教養的な内容になっており、最近は、語学力が高い人は語学研修を省略しているようです。

なぜ派遣前研修・技術補完研修では不十分が生じるのか

こうした協力隊の派遣前研修、技術補完研修は、実は多くの隊員にとって十分な内容を含んでいるものではありません。昨今、派遣直前に当社に受講の申し込みを駆け込みでしてくる隊員が増えていますが、まさにこのためです。

協力隊の派遣前研修、技術補完研修で不足が生じる原因はいくつかあります。

一つ目は、要請内容と協力隊の職種の分類が一致していないこと。例えば要請内容が「食品加工」であると、日本側は食品加工技術を持った隊員を派遣しようと考え、試験内容や技術補完研修も技術的なものを重視します。野菜栽培など、他分野でもこれは同様です。ところが、実際に現場に行ってみると、材料の調達管理から製造、そして流通販売、さらには生産グループの運営指導まで、幅広い内容であることがほとんどです。

二つ目は、派遣前研修や技術補完研修は、どうしても総花的、一般論的な研修にならざるを得ない点です。例えば村落開発普及隊員は、配属先によって職種の内容は全く異なります。昨今増加してきているのは、一村一品などのような商品開発と社会開発を絡めた案件、あるいは、マイクロクレジットを実施している団体への派遣などです。これらはマーケティングの知識やマイクロクレジットの知識を必要としますが、村落開発普及隊員全員に必要とされるものではありませんから、研修内容はすべての隊員に共通して必要と思われることに限られてしまいます。

三つ目は、派遣前研修や技術補完研修を提供する側、あるいはアドバイスする顧問の人たちが、多様な状況に対応できるだけのスキルや知識を持っていないことです。住民組織化や生産、マーケティングやマイクロクレジットまでを、途上国のコンテクストで解説できる講師や団体は、ほとんど存在しませんし、協力隊の研修を実施する団体には何が必要かを把握するだけの専門性を備えたスタッフがいないことも事実です。

ではこのような状況は改善できるでしょうか。実際には、「今よりまし」なくらいにすることは可能かもしれませんが、それぞれの隊員ニーズや隊員の能力を把握し、それぞれに合った研修をカスタマイズすることは、能力的にも、財政的にもまず不可能と考えてください。つまり、協力隊の事務局(国際協力機構)の側でそのような対応をとることは事実上困難だ、ということです。

隊員自らの判断で自主的案な補完研修を

隊員は派遣前に要請内容を把握することが可能です。協力隊の試験に合格したからと言って、実際には要請内容に合ったスキルを隊員合格者が持っているわけではありません。その不足点は自分で気が付かなければ、派遣後に自分が苦労するか、相手に迷惑をかけることになります。

例えば、商品開発やマイクロクレジットの経験がほとんどない場合、このような項目が要請内容に含まれていたら、勉強せずに行くのは非常に危険だと考えてください。これらは投資やビジネスに絡むスキルですから、知識のない人が指導を行えば、対象となる住民が大きな損失を被る可能性があります。

昨今は特に村落開発でも、ビジネス的な内容を含む要請が急増しています。そのようなスキルを身につけることが、協力隊員としての義務を果たす第一歩です。以下に当社の講座で派遣前の隊員にぜひ受講していただきたいものを示します。

派遣職種 講座名・講座の内容
コミュニティ開発
(旧村落開発)
野菜栽培
食品加工
手工芸品
など
地域産品の商品化による村落開発講座
実践!マイクロクレジット講座
村落開発講座1:地域住民の主体性を引き出す開発協力編
村落開発講座2:社会/経済に関する基礎知識と演習編

コミュニティ開発
(旧村落開発) など

人とコミュニケーション・マネージメント講座
開発協力プロジェクト・マネージメント入門講座
すべての隊員 レポートライティング講座
パーソナルコミュニケーションスキル&プレゼンテーションスキルアップ
国際協力事業ホームページ 有限会社人の森