国際協力分野でのレポート・ライティング講座(平日講座)
この講座の次回開催日は未定です。
この講座では、国際協力・開発協力の分野で、レポートがうまく書けるようになるトレーニングを行い、またレポートの有効活用の仕方を学びます。
国際協力分野でのレポート・ライティング講座の申し込みはこちら。
海外での仕事、海外とのやり取りを行うためには、国際スタンダードのレポート・ライティングを学ぶことは非常に重要です。国際機関などでは頻繁にレポートの提出を求められます。国際標準から見たまともなレポートがかけなければ、能力がある人とは評価されません。JICAやJOCVなど日本の機関では、国際機関ほどのレポートは通常求められませんが、国際スタンダードなレポートが書ければ、大きなアドバンテージになりえます(実体験は講座の中でお話しします)。
残念ながら、日本の学校教育においては、パラグラフ・ライティングのスキルを中心とした、相手に説明・相手を説得するための論理的な文章の書き方のトレーニングはほとんど行われていません。このため、多くの日本人の書くレポートは、内容の良さにかかわらず、海外で教育を受けた人たちには読みにくく、説得力が低いものと受け止められてしまいます。
国際標準のレポート・ライティングは、もともと文化やバックグラウンドの違いを超えて、相手との意思疎通を図るために発達したものです。ですから、日本語で書き日本人が読むレポートであっても、国際標準を身に付ければ説得力が増し、一層高い評価を受けることが可能になります。
この講座は、国際協力の現場経験が豊富で、大学院で開発を教える講師、野田直人が、国際協力関係の資料を材料に講義を行います。
講座の対象者
国際協力機関、開発コンサルタントやNGOなどで働いている人。国際機関や開発コンサルタント、青年海外協力隊など、開発の仕事を目指す人や大学生・大学院生。専門分野は問いません。海外の大学・大学院への留学経験のない方に、特にお勧めします。
日程と場所、受講料など
実施場所が愛知県ですから、関東・関西などからの参加者の移動時間を考えた時間が設定してあります。また今回は、企業に所属する方が公務として参加しやすいよう、平日に設定してあります。いずれ土日開催も行います。特定の団体やグループ向けに特設講座を組むことも可能ですので、お問い合わせください。他の日程をご希望の方も、開催の可能性を検討しますのでご連絡ください。連絡先はです。
日程: 2016年3月22日(火) 10:00AM ‐ 23日(水) 17:00PM
募集期間: 2016年3月21日(月)まで
定員: 12名
場所: 有限会社人の森事務所(人の森ハウス) 愛知県一宮市北園通3-20(Google Mapを参照)
受講料: 21,600円(消費税込み・テキスト1冊を含む)。懇親会に参加される方は当日実費をお支払いください。
使用するテキスト
この講座では、以前この講座で使用していたテキストを基に作成・出版した教科書「小論文・レポートの書き方 パラグラフ・ライティングとアウトラインを鍛える演習帳」を使用して講義を行います。テキストは講座当日に一冊ずつお配りいたしますので、あらかじめ購入していただく必要はありません。(テキストの詳細はアマゾンで確認できます。)
講座の構成と時間割
講座は2部構成です。
多くの時間をレポート・ライティングのスキル向上のための第一部にあてます。レポート全体の構成の考え方、レポートや小論文を書く場合に重要なパラグラフやアウトラインの概念を集中して講義・トレーニングします。また、レポートを書く場合に便利なマイクロソフトWORDの機能も併せて紹介します。
第二部では、国際協力の分野で働いていく上で、自分や自分たちのプロジェクトの評価を向上させるためのレポート・ライティングの重要性についてお話します。
以下に時間割を掲載しますが、あくまで目安です。受講者の理解の進行具合により、時間の調節を行います。
時間 | 内容 |
---|---|
1日目 | |
10:00-10:30 | 受付 |
10:30-12:00 | 論文・レポートの文章構造 |
12:00-13:00 | 昼食・昼休み |
13:00-14:00 | 論文・レポートの小構造とパラグラフ |
14:00-16:00 | パラグラフ・ライティング |
16:00-18:00 | アウトラインとマイクロソフトWORDの利用法 |
18:30- | 懇親会 |
2日目 | |
9:00-10:30 | レポートを良くするための注意点 |
10:30-12:00 | クリティカル・リーディング演習 |
12:00-13:00 | 昼食・昼休み |
13:00-15:00 | パラグラフ・ライティング演習 |
15:00-17:00 | 国際協力におけるレポート・ライティングの重要性 |
講師紹介
講師: 野田直人
国際協力分野における参加型開発の草分け的な実践者、開発ワーカー。
三重大学農学部卒業。メルボルン大学農林学部修士課程終了。
ロンドン大学インペリアルカレッジ開発学修士コース中退。
ホンジュラス、ネパールで青年海外協力隊員として勤務した後、主にJICAの専門家として、ペルー、ボリビア、ケニア、タンザニア、セネガル、マラウイ、ミャンマー、マダガスカルなどで勤務。
2005年に開発協力の経験を伝えることを目的のひとつに、有限会社人の森を設立。また日本福祉大学国際社会開発科(大学院)の客員教授を務める。
1997年から「国際開発メーリングリスト」を主催。開発協力分野におけるオピニオン・リーダーの一人と目されるようになる。さらにメールマガジン「国際協力マガジン」を創刊。編集長。
著書に「タンザナイト」(風土社)、「開発フィールドワーカー」(築地書館)、「小論文・レポートの書き方 パラグラフ・ライティングとアウトラインを鍛える演習帳」(有限会社人の森)など。共著書に「国際協力の仕事」(アルク)、「続入門社会開発」(国際開発ジャーナル社)、「参加型開発の再検討」(アジア経済研究所)「共生社会への課題」(唯学書房)など。監訳書に「参加型開発と国際協力」「参加型ワークショップ入門」「開発の思想と行動」(明石書店)など。その他開発関連雑誌への寄稿、セミナーの講師など経験多数。
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人の森事務所(人の森ハウス)へのアクセス
最寄駅はJR東海道線尾張一宮駅あるいは名鉄本線名鉄一宮駅です。遠方からおいでになる方は、名古屋駅でJR東海道線の岐阜方面行きが便利です。快速だと一駅10分強です。中部国際空港からは、岐阜行きの特急で一本、1時間弱です。
一宮駅から人の森事務所へは南東方向へ徒歩10分強です。裁判所と一宮高校をつなぐ北園通沿いにあります。「うどん市」といううどん屋さんの正面です。
一宮市内での宿泊
一宮駅周辺にビジネスホテルが多くあります。一宮市内のホテルはこちらをご覧ください。掲載のあるホテルの内「サカイ」以外は人の森ハウスまで歩ける距離です。
数名でしたら、人の森ハウスでの宿泊も可能です。キッチンや風呂もあります。この場合、布団代と光熱費として2,000円をお支払いください。布団の数に限りがありますので、早い者勝ちです。トイレは男女別ですが、風呂は共用(混浴ではありません)、寝室は男女を分けるのは襖一枚ですので、予めご了承ください。