人の森国際協力>>アーカイブス>人の森通信2008/06/25号

外国人を活かそう

by 野田直人

今回は、外国人向けのサービスや商品をアピールするには、外国人の手を借りるのが一番手っ取り早い、という話を書きたいと思います。

先日、国際開発学会東海支部の勉強会で、岐阜県の高山市を訪れました。高山市では市役所、地場の家具メーカー、地域で活動するNPOなどを訪問し、お話をうかがいました。

この3つの訪問先に共通するキーワードは「外国人」です。市役所は外国人観光客の誘致、家具メーカーは外国への輸出、そしてNPOは外国での援助と高山市周辺の外国人への支援を行っています。

それぞれが、サービスや商品の対象者である外国人のニーズや興味に合わせるため、工夫を重ねている様子がよくわかりました。

そしてもう一つ、この3つの訪問先に共通していたのは「日本人がやっている」ことでした。無論、どこも対象である外国人からの情報を得ようと努力されていました。しかし、情報を消化し、サービスや商品を組み立てているのはどうやら日本人のようでした。

例えば近年、飛騨高山は外国人観光客の増加が著しく、高山市は外国人観光客の誘致や、外国人へのサービスに力を入れています。

それでは試しに Yahoo! で「高山 外国人 観光客」を検索してみてください。

次に「熊野 外国人 観光客」を検索してみてください。

高山も熊野も日本の歴史や自然に触れられる場所です。では検索結果を見て、何か気がつく点はありませんか?検索にかかる件数は高山の方が倍以上と多いのですが、それ以外には?

「高山 外国人 観光客」で検索して目に付くのは「外国人観光客が増加している」という、統計的なニュースです。

一方「熊野 外国人 観光客」で検索して目に付くのは、「外国人にどうアピールするか」という、取り組みに関するニュースです。

実は、以前テレビでやっていたのですが、熊野古道のある田辺市のツーリズムビューローには、外国人のスタッフがいるのです。ホームページの写真にも写っています。この人は確か英語圏の出身だったと思います。

さらに今日見てみると、フランス語のブログまであります。

つまり、フランス語圏出身者の協力者も存在する、ということですね。

こうした外国人スタッフが、外国人の受入れをどうするか、という面と、外国へのアピール、という面の両方で、重要な役割を果たしています。

実は国際協力の現場でも、援助担当者が援助を受ける側のことを推し量って「ああだこうだ」と終わりのない議論をしていることがよくあります。

そのような時に私がいつも言うのは「村へ行って直接聞けばいい!」です。

当事者あるいは当事者に近い人に直接尋ねる。できればそうした人たちに任せてしまう。これは国際協力でも、ビジネスでも、効率性アップと満足度アップへの、一番の近道だと思います。

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