人の森国際協力>>アーカイブス>人の森通信2009/04/22号

人の森 国際協力講座の種類について

先日の「プロジェクト・マネージメント概論講座」の参加者の方から、「人の森で実施する一連の講座の関係性がわかるようにしてほしい」というリクエストを受けました。

コンテンツ化できるところから先に手をつけて講座を開始し、数を増やして来たために、人の森の講座の全体像が把握しにくくなってしまったようです。「人の森の講座は常に進化しているのです!」なんて逃げは打たずに、現在の時点で当社で考えている講座の種類や関係性をお知らせしたいと思います。

視覚的なものを準備して、ホームページに掲載しましたので、国際協力講座のページを参照の上、お読みください。

まず、大きく分けると当社の講座には特定の「ベーシック・スキル」の習得を目指す講座と、実践的な「開発協力の知恵」を学ぶ講座とがあります。講座によってはこの二つが組み合わさっている場合もありますが、基本的にはこの二つの要素から成り立っているとお考えください。

「ベーシック・スキル」というのは、開発協力に限らず、社会のいろいろな場面、いろいろな職場で使うことができる、汎用性の高いスキルや考え方の紹介を目的としたものです。

例えば、プロジェクト・マネージメントだと、自らの生活や職場で「一般的にプロジェクトをどう立ち上げ、運営するか」というスキルがまず存在します。さらに、開発協力という特殊条件の下で、どのような知恵を使ったら良いかという、「開発協力におけるプロジェクトのマネージメント」が存在します。

前者は「ベーシック・スキル」にあたり、後者は「開発協力の知恵」となります。

先日実施した「プロジェクト・マネージメント概論講座」は、プロジェクト一般に関するコンテンツは予備知識的なものだけで、ほとんどが開発協力に特徴的な環境下でのプロジェクト・マネージメントについての講座ですので、「開発協力の知恵」に該当します。

実を言うと、「ベーシック・スキル」を身につけるためのプロジェクト・マネージメント講座も企画中です。こちらの講座では、開発協力に限らず、また、特定の方法論に頼らず、自分の仕事で目標を立ててプロジェクトを作り、運営するためのスキルが学べるようにする予定です。正式な講座名は未定です。

「レポート・ライティング講座」は、レポート・ライティングというどこでも使える「ベーシック・スキル」を解説してから、同じ講座の中で、開発協力の仕事でどのようなレポートを書くと良いかなど、「開発協力の知恵」を組み合わせた内容にしています。将来的には「プレゼンテーション・スキル講座」をメニューに加える予定です。

次は、人の森講座を別の角度から分類します。それは、国際協力のどこにかかわるか、という切り口からの分類です。多くの読者の方の一番知りたい点かと思います。

大きく分けると3つになります。これは、援助組織やプロジェクトの内部で働く人の視点で分類してあります。

1.援助組織(NGOなど)やプロジェクト内部のマネージメント
   多くの人たちが実際に働いている組織やプロジェクトの運営にかかわる点
2.ドナーや援助機関との関係のマネージメント
   資金を出したり、仕事を委託したりする人や上部組織との関係にかかわる点
3.地域住民(裨益者)との関係のマネージメント
   開発協力によって支援を受ける地域住民との関係にかかわる点

ゴールデンウィークやお盆に予定している「開発実務者講座」は、3.の「地域住民とのかかわり」の部分を主体に、地域住民とのかかわり方を合理的に機能させるために必要な部分に限り、1.に関する内容も含んでいます。

「レポート・ライティング講座」は、2.が中心で、一部に1.を含んでいます。

昨年実施して好評だった「プロジェクト管理・実務で必要なスキルアップセミナー」は、1.を主に念頭においた講座です。さらにこのセミナーは、初日が「ベーシック・スキル」、2日目が「開発協力の知恵」と、組み合わせてありました。

つまり、当社の実施する講座は、「ベーシック・スキル」「開発協力の知恵」という2分類と、「プロジェクトや組織内部」「ドナーや上部組織との関係性」「地域住民とのかかわり方」という3分類との組み合わせからなっています。つまり、2X3のマトリックスが基本になって構成されていると考えてください。

実際には、特に「プロジェクトや組織内部」にかかわる問題には、プロジェクトを形成する時のロジックから、プロジェクトを動かす時の内部のコミュニケーションまで幅が広いため、さらに細分化が必要になっていますが、あまり盛りだくさんにすると、かえってわかりにくくなりますから、マトリックスの中には入れてありません。

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